Linux パッケージマネージャによる pip/setuptools/whell のインストール

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Last Reviewed:2015-09-17

このセクションでは、Linux パッケージマネージャを使って pip, setuptools, wheel をインストールする方法を説明する。

python.org からダウンロードした Python を使っているなら、このセクションの内容は当てはまらない。代わりに、 パッケージインストールの要件 セクションを見よ。

特定の Linux ディストリビューションでサポートされる pip, setuptools, wheel は、それが公開された時点で既に古いバージョンであることがよくある。そして、更新は普通セキュリティ上の理由でのみ行われ、機能更新は行われない。ディストリビューションによっては、より新しいバージョンを提供する追加リポジトリがある。我々が知っているリポジトリについては以下で説明する。

また、Linux ディストリビューションがセキュリティ上の理由だったり固有の標準に合わせるためにパッチを当てていることもしばしばある。場合によっては、これがオリジナルのパッチなしバージョンとは異なるバグや予期せぬ動作につながる可能性がある。わかっている範囲については以下で注意する。

Fedora

  • Fedora 21:

    • Python 2:

      sudo yum upgrade python-setuptools
      sudo yum install python-pip python-wheel
      
    • Python 3: sudo yum install python3 python3-wheel

  • Fedora 22:

    • Python 2:

      sudo dnf upgrade python-setuptools
      sudo dnf install python-pip python-wheel
      
    • Python 3: sudo dnf install python3 python3-wheel

Python 2 の pip, setuptools, wheel のより新しいバージョンを得るには、 Copr Repo instructions に従って PyPA Copr Repo を有効にし、以下を実行する:

sudo yum|dnf upgrade python-setuptools
sudo yum|dnf install python-pip python-wheel

CentOS/RHEL

CentOS と RHEL はデフォルトで setuptools がインストールされているが、pip, wheel はコアリポジトリでは提供されない。

システムの Python 用に pip, wheel をインストールするには、2 つの方法がある:

  1. この説明 に従って EPEL repository を有効にする。EPEL 6, EPEL 7 では、以下のようにして pip をインストールできる:

    sudo yum install python-pip

    EPEL 7 (EPEL 6 は不可)では、以下のようにして wheel をインストールできる:

    sudo yum install python-wheel
    

    EPEL が提供するのは競合を起こさない追加パッケージのみなので、 setuptools は提供されない。それはコアリポジトリに存在するからだ。

  2. この説明 [1] に従って PyPA Copr Repo を有効にする。以下のようにして pip, wheel をインストールできる:

    sudo yum install python-pip python-wheel
    

    setuptools のアップグレードも行うには、以下を実行する:

    sudo yum upgrade python-setuptools
    

並行して非システム環境に pip, wheel, setuptools を (yum を使って)インストールするには、2 つの方法がある:

  1. “Software Collections” 機能を使い、pip, setuptools, wheel を含む共存可能なソフトウェアコレクションを有効にする。

    このコレクションは最新バージョンを含むとは限らない。

  2. IUS repository を有効にし、 parallel-installable な Python を pip, setuptools, wheel と一緒にインストールする。これはほぼ最新に保たれている。

    例えば、CentOS7/RHEL7 で Python 3.4 を選ぶ場合:

    sudo yum install python34u python34u-wheel
    

openSUSE

  • Python 2:

    sudo zypper install python-pip python-setuptools python-wheel
    
  • Python 3:

    sudo zypper install python3-pip python3-setuptools python3-wheel
    

Debian/Ubuntu

sudo apt-get install python-pip

Python 3 の場合、”python” を “python3” に置き換える。

警告

Debian/Ubuntu の最近のバージョンは pip がデフォルトで “User Scheme” を使うように修正を加えている。これは大きな仕様変更であり、ユーザによっては驚くべき動作になりうる。

Arch Linux

  • Python 2:

    sudo pacman -S python2-pip
    
  • Python 3:

    sudo pacman -S python-pip
    

[1]今のところ、CentOS/RHEL では “copr” yum プラグインは利用できない。よって、説明にあるように唯一の選択肢はリポジトリファイルを手動で配置することだ。